コロナウイルス拡大に伴い、人との交流が激減し、高齢者施設や病院等の入場や面会が制限されたように、重度知的障がい者の面会や外出機会も制限を受けました。彼らは日ごろから、外部との接触が限定的ではありますが、コロナ期間中にさらに外部から見えにくくなってしまうのではないかと危惧した、市民を中心とするメンバーが、何らかのかたちで交流を継続することを目的に、2020年9月に設立した任意団体が、グループ「となりに、いるよ」です。
2021年、コロナウイルスの拡大は続いていましたが、東京パラリンピック2020の開催という機会を活用することとし、アート作品を身近な場所で展示する「となりに、いるよ」展を自己資金にて試験的に開催。展示場所の提供に協力いただいた各企業さまよりご好評いただき、また、作品を提供してくれた制作者たちも自分たちの作品が幅広い人たちの目に触れることを大変喜んでくれたため、2022年度の夏に、2回目の「となりに、いるよ」展を開催しました。以降、継続的な実施を目指して、2023年の夏に3回目を開催しました。2024年8月、ご協力いただく関係者のみなさまとともに、4回目を開催させていただきます。